プライバシーマークの必要性
プライバシーマークは「JIS Q 15001:2006 個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に基づき、個人情報を厳格に管理する仕組みが構築されており、かつ適切に維持・運用されていることを第三者機関である指定審査機関が証明するものです。
認定を受けると、Pマークを、ホームページ、名刺、封筒、パンフレットなどで表示することができるようになるため、個人情報を積極的に保護しているという企業姿勢を社会に広くアピールすることができます。プライバシーマークを取得することの必要性としては下記の点があげられます。
(1)取引先に対する信用を向上させるため
個人情報保護法では、業務の委託先に対しても監督責任を負わせています。
このため、個人情報を扱う業務を受注する際には、個人情報保護の管理体制が適切に構築されているかどうかが非常に重要な点となります。
プライバシーマークを取得することにより、個人情報保護の管理体制が適切に構築されていることを取引先企業に対して明確にアピールすることができるため、受注競争においても有利な立場に立てることになります。
(2)一般消費者に対する信用を向上させるため
一般消費者にとって、自身の個人情報が適切に管理されているかどうかは重要な関心事であり、この傾向は個人情報保護法の施行以降において特に強くなっています。
プライバシーマークを取得することにより、個人情報保護の管理体制が適切に構築された企業であることを一般消費者に対してアピールすることができるため、消費者としても安心してそのような企業の製品を購入することができるようになります。
(3)個人情報保護に対する社員意識を向上させるため
個人情報保護の実効性を高めるためには、保護の仕組みを構築するというハードウェア面だけでなく、日々の業務にあたる従業員一人ひとりの個人情報保護に対する意識を高めるというソフトウェア面での配慮が欠かせません。
個人情報保護法では、従業員に対する監督義務も含まれているため、Pマークを取得することにより、各従業員に対する個人情報保護に向けた教育や個人情報に対する社員意識の向上を図ることができます。
このようにプライバシーマークを取得することにより、取引先企業や一般消費者に対して、自社が個人情報保護に積極的に取り組んでいるという企業姿勢を明確に示すことができ、またその管理体制が高いレベルにあるということをアピールできます。