プライバシーマークの利点とは？

プライバシーマークの利点は、社会的な信用性の高い会社であるということを宣言できることにあります。

官公庁などではプライバシーマークが付いていない企業とは取引を行わないこともありますので、このマークがあればそれだけで仕事の相手先に自社が安全な会社であるということを認めてもらうことができるのです。

当然、これは経営を行っていくうえでも非常に有利であると言えます。

プライバシーマークというのは、顧客などの個人情報を保護するための管理やシステムが整備されていることを証明するマークのことを意味します。

厳格な審査のもとに初めて与えられるものであるため、社内や社外に対して信用性の高い会社であるとアピールすることができる利点があります。

このマークの重要性が問われたのは、日本国内で個人情報保護法という重要な制度が施行されるようになったからです。

個人情報保護法は文字通り国民の情報を無碍に扱った場合には罪に問われる可能性がある法律のことで、この法律が施行されるようになってからは社会全体が顧客や社員の情報を管理して、それを監視する義務を背負うことになりました。

実際に、この法律が施行される以前まではこのマークに認定されている会社はわずか500社程度しか存在していませんでしたが、個人情報保護法が施行されてからはその数が20倍以上にまで増大したのです。

これは言い換えれば、個人情報に関連する信用性のない会社は、もはや社会には受け入れがたい存在になっていることを意味します。

プライバシーマークは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会という特別な機関が審査を行っており、審査に通ることができればその情報は社会的にも拡散されます。

この制度自体は比較的新しい制度では、平成10年より開始されました。

これは、上記の通り個人情報保護法の将来的な施行に関して社会的な信用性を会社に対して与えるために目的があります。

審査をする時には、個人情報を保護するための体制をきちんと取れているかどうかだけではなく、指定された機関に対して必要な書類を提出して、さらに現地調査まで行って厳格な審査が進められます。これらのチェックがすべて通ることによって、初めてプライバシーマークが与えられるのです。

誤解をしてはいけないのは、単純に申請をすればマークがもらえるわけではないという点なので注意が必要です。

だからこそ、この厳格な審査に通った会社は取引をするに値する信用性の高い会社であると認めてもらうことができるのです。