プライバシーマークの難易度について調べてみた(プライバシーマーク取得辞典)

プライバシーマークの難易度について調べてみた(プライバシーマーク取得辞典)

プライバシーマークの難易度について調べてみた

プライバシーマークの取得はさまざまな書類を提出し、そして審査を受けなくては最終的な付与には至りません。

 

そのため何の準備もなしに行おうとするとまず失敗するわけですが、しかし「プライバシーマーク取得の難易度はどれくらいなのか」という疑問対する答えは非常に出しづらいものです。

 

 

ではどうしてそう言えるのか、最大の理由となるのは「取得までの過程がそれぞれの企業によって異なるから」というものです。

 

もちろん企業によって必要な手続きが異なるということはありませんから、手続き自体はどのような企業でもほぼ同じです。

 

しかしながら大きな問題として、個人情報保護マネジメントシステムをどう構築するかということがあります。

 

 

個人情報保護マネジメントシステムとは自社のなかで個人情報を管理するための仕組みのことで、例えば分かりやすい所で言えば「オフィス内への携帯電話の持ち込みを禁止する」などのことが挙げられます。

 

こうした仕組みをどのように作っているのか、どのように運用しているのかということは認定にあたって必ずチェックされることなのですが、仕組みをどう作るべきかの最適解は企業によって異なるというのが問題です。

 

例えばオフィスの中だけで業務が完結するというのであればあらゆる社内備品の持ち出しを禁止するということで対処もできるでしょう。

 

ですが社外へ出て営業活動をしなくてはならない、製品データや顧客データを外部へ持ち出す必要があるなどの会社の中で「あらゆる物品の持ち出しを禁止する」とするのは現実的では無いのです。

 

仮にそうしたことをしてしまった場合、業務そのものが維持できなくなるか個人情報保護マネジメントシステムが形骸化するだけでしょう。

 

そのためマーク取得の難易度はこの「個人情報保護マネジメントシステムの構築の最適解を出せるかどうか」が大きく関係しています。

 

また傾向として「企業の規模が大きくなれば大きくなるほどプライバシーマークの取得が難しくなる」とも言えます。

 

付与を受けるためには社内における個人情報保護について教育と監査を行う必要があるのですが、例えば何百人も抱える企業でスムーズに教育や監査が出来るかと言われると、出来ないことはありませんがかなりの準備が必要となるでしょう。

 

その点、社員が十数人程度の中小企業では比較的簡単にプライバシーマークの取得は達成できるとも言えます。

 

プライバシーマークの取得は企業によってはかなりの障害が立ちふさがることになりますから、その障害を事前に予測し、排除できるような知識と準備をすることは忘れないようにしてください。


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